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「ひと手間かけて手づくり調味料」(マーブルトロン刊)のやぎぬまともこです。
このたび、r.o.m.o.で、「わがやの調味料レシピ」を連載させていただくことになりました。
本書に載せきれなかった手づくり調味料や、さまざまなレシピ、生産者の話など、おいしくて楽しくてためになる内容をお送りしていきたいと思います。
出版社勤務を経て、食専門のフリーランスの編集者に。全国の生産者や料理人を訪ね取材し、執筆活動を行う。食の業界雑誌、料理専門雑誌での執筆のほか、企業の商品開発、書籍の企画・編集などを手がける。現在、「田舎暮らしの本」(宝島社)では、「日本の調味料再発見」を連載中。農業をこよなく愛し、小さな生産者たちの想いを伝えたいと、仕事で、プライベートで、全国を飛び回る。各地の生産者たちから教えてもらった知恵や知識をヒントに手づくり調味料を楽しむ日々。
2008年11月27日、「ひと手間かけて手づくり調味料」(マーブルトロン)出版。


新豆をオーブンで焼くだけの簡単炒り豆はいかがですか?
豆はお正月にもふさわしい食材です。
お正月に食べる豆や餅を「年玉」と呼ぶ地方があります。
それは、年をとらせてくれる雑霊が豆や餅に宿ることを意味しているから。
おせちに欠かせない黒豆の甘煮には、その年の邪気を払い、まめに暮らせるようにとの思いが込められているのです。
そんなことを知ると、豆を食べるのも楽しくなってきませんか?
新豆が出回る今の時期にぜひぜひお試しください。



オーブンの天板にクッキングシートを敷いて、重ならないように注意しながら豆を並べて、170℃で20分位焼く。
皮が少しはじけて、香ばしいおいしそうなニオイがしてきたらできあがり。

乾燥剤を入れて常温保存。賞味期限は1週間。

きな粉のビスコッティの中に入れると、ダブルで香ばしくなりおいしいです。スープの中に入れてもOK。


ご飯を炊くときに炒り豆を入れるだけで、アッという間に炒り黒豆ごはんの完成です。



米をといで土鍋の中に入れ、米の上に手を置いて手首のころまで水を入れる。
1に炒り黒豆を加えて、フタをして、強火7分、中火7分、弱火5分、蒸らし5分で炊きあげる。
わたしが今回炒り豆にしたのは、イワイクロという品種。北海道の小さな豆農家の方々が育ててきた在来種のお豆です。
在来種とは、その土地で長きにわたり、風土に合った形で生き残り、作り続けてこられた作物のこと。このお豆たちは、一般的に流通しているF1品種(味がいい、寒さに強いなどの優秀な特徴を持つ親同士をかけあわせた、種を残すことができない一代交配種)と違って、自家採種しています。自家採種とは、自分の畑でとれた種から選抜淘汰を繰り返していくことで、農家さんたちが守って作り続けてくれたからこそ残っている、いわば地方の宝なんです。
今でも出荷の際の豆の選別は、麻袋に入れて手作業で行います。機械で磨くとピカピカにはなりますが豆に余計な圧がかかり、劣化の原因にもなるなど、在来種の豆の栽培に力を入れている雑穀商の「べにや長谷川商店」のお父さんが教えてくれました。虫除けのための燻蒸もしていないので煮上がりが早いのも嬉しい点です。