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アンティークや薔薇モチーフの小物がぎゅっと詰まった代官山「マチルド・イン・ザ・ギャレット」は、女の子だったら必ず一度は訪れてみたいお店。オーナーの酒井しょうこさんは、カリスマスタイリスト時代から今に至るまで、女の子の気持ちをずっと代弁してくれています。その心の中をひとつひとつ大事な言葉で伝えてくれる連載です。

多くのファンを持つアンティークショップ
「マチルド・イン・ザ・ギャレット」オーナー。
スタイリストを経て、結婚、渡英、そして帰国後に
ショップオープン、と次々に夢を実現。
また、元スタッフの多くが各方面で活躍している。
一人娘の酒井景都さんは、モデルや
Made in COLKINIKHAのデザイナーとして活躍中。

引越しと平行して、兼ねてからの夢であった代官山のショップの物件を探しました。(長年スタイリストの仕事をしていた私は、クライアントの意向の物を揃えるのではなく、100%自分の世界を表現したいと思うようになりました。それが、ショップを持ちたいという夢に繋がったのです。)
しかし、なかなか条件に合う物件が無く、時間だけが過ぎて行きました。年内にショップオープンが出来ないのなら、もうお店は持たないと決心を改め、不動産屋さん巡りをしました。すると数ヶ月で良い物件に出会え、秋に契約することが、出来たのです。それからは、多忙な日々での展開です。
すぐに単身イギリスへと旅立ちました。ショップオープンに間に合うようにと、アンティークの買い付けです。やはり、当時山手の家で使っていたような等身大の、スージークーパーの食器、刺繍のテェーブルクロス、バーボラミラー、テディベアなどを中心に、買い付けました。
帰国後は、あらゆる会社を廻り雑貨の仕入れもしました。当時はまだ雑貨屋さんもほとんど無く、アンティークと現行物を取り扱うお店もなかったと思います。「屋根裏部屋に住むマチルド」をテーマに、マチルドが暮らせるようにと、あらゆる物を置きました。床と外観は、スージークーパーのウエディングリングの色、ベージュピンクに塗装し、床には茶色い麦の絵をところどころに描いてもらいました。屋根裏風に、天井には傾斜をつけ、そこに小さなピンクの窓を2カ所付けました。
山手の大家さんがアンティークのビッグシェフのコンロを下さったので、その上にお鍋などを置きました。木枠のベッドには白いペンキを塗り薔薇の絵を描いてもらいました。ベッドの上には(当時読んでいた森茉莉の贅沢貧乏にあった)薔薇のリボンをたたいた7色のタオルや、リボン柄のシーツを置きました。
臙脂色の別珍で、試着室のマットも作りました。フリルを付け薔薇をあしらって。。お洋服もデザインして作りました。そのお洋服を掛けるハンガーには、イギリスやフランスで買ったアンティークの様々なリボンをとめ付けました。オープンを手伝ってくれた、(今はデコレーターとして、活躍されている)猪本典子さんは、黒いモアレのリボンにmatild in the garretと繊細に美しい刺繍をしてくれました。家具に素敵な絵も描いてくれました。大森仔佑子さんも、オープン前日深夜まで手伝ってくれました。マチルドはお手伝いくださった、みんなの愛の結晶でした。


