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酒井しょうこの木もれ陽だより「マチルドの丘から」アンティークに魅せられて #12

アンティークや薔薇モチーフの小物がぎゅっと詰まった代官山「マチルド・イン・ザ・ギャレット」は、女の子だったら必ず一度は訪れてみたいお店。オーナーの酒井しょうこさんは、カリスマスタイリスト時代から今に至るまで、女の子の気持ちをずっと代弁してくれています。その心の中をひとつひとつ大事な言葉で伝えてくれる連載です。

酒井しょうこ

多くのファンを持つアンティークショップ
マチルド・イン・ザ・ギャレット」オーナー。
スタイリストを経て、結婚、渡英、そして帰国後に
ショップオープン、と次々に夢を実現。
また、元スタッフの多くが各方面で活躍している。
一人娘の酒井景都さんは、モデルや
Made in COLKINIKHAのデザイナーとして活躍中。

「わたしの財産・マチルドのスタッフたち」

長年、マチルドを続けて来て沢山のお客様に出会えたことは勿論ですが、沢山のスタッフに出会えたとも、私の大きな財産です。スタイリストを経て、1985年26歳でマチルドをオープンしましたが、暫くの数年間はスタイリストの仕事もしながら、マチルドの仕事をしていました。

ファッションショーのスタイリストをしていた、ある日の出来事です。当時アシスタントをしていてくれた人が、短大の後輩をフィッターのアルバイトとして10人ほど紹介してくれました。その中に、当時学生だった大橋利枝子さんがいました。

光るものを感じた私は、大橋さんをスカウトし、スタイリストのアシストとマチルドのお手伝いをお願いしました。服飾系を専攻していた大橋さんはとても器用で、商品のフェルトのティーコージーを作ってくれたり、パッチワークのマットを作ってプレゼントしてくれたり、人柄もとても良く、一生懸命アシストしてくれました。

そんな彼女がある日、短大を卒業することとなり、先生の紹介でデパートの広告部に就職することにした、というのです。私は、彼女を見て思いました。はたして、それは大橋さんが本当にしたかったことなのだろうか、と。その時私の口から出た言葉は、『先生の人生ではなく、利枝ちゃんの人生なんだよ。利枝ちゃんが、本当に進みたいスタイリストの道に進んだ方が良いと思うよ!』でした。

私は、何においても自分に嘘がつけず、単純に自分の思った通りに人生を歩んで来た人間です。きっと、大橋さんにもその様に歩んで欲しいと、思ってしまったのだと思います。おせっかいでごめんなさい。でも、今こうして大活躍している大橋さんを見ると、とっても嬉しい気持ちになります。あの時の助言は間違っていなかったのだと。全ての人に、自分を信じて、思う様に歩んで欲しいと思うのです。

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