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アンティークや薔薇モチーフの小物がぎゅっと詰まった代官山「マチルド・イン・ザ・ギャレット」は、女の子だったら必ず一度は訪れてみたいお店。オーナーの酒井しょうこさんは、カリスマスタイリスト時代から今に至るまで、女の子の気持ちをずっと代弁してくれています。その心の中をひとつひとつ大事な言葉で伝えてくれる連載です。

多くのファンを持つアンティークショップ
「マチルド・イン・ザ・ギャレット」オーナー。
スタイリストを経て、結婚、渡英、そして帰国後に
ショップオープン、と次々に夢を実現。
また、元スタッフの多くが各方面で活躍している。
一人娘の酒井景都さんは、モデルや
Made in COLKINIKHAのデザイナーとして活躍中。

幼い頃から、母は私に可愛いお洋服を手作りしてくれました。清楚な白いブラウス、庭の花を描いた刺繍の施されたスカート、小花柄のティアードワンピース、どれも忘れることのない、母からの愛のプレゼントでした。
私はいつからか、お洋服をデザインすることの大好きな子供になっていました。自分のことをお姫様だと妄想し、そのなかで、ドレスをデザインして良く遊んだものでした。
そんな私の小学校の頃の夢は、お洋服のデザイナーになることでした。クリスマスやピアノの発表会、事あるごとに母は小さな私のデザインする服を、仕立て屋さんにオーダーしてくれたのでした。
幼い私の拙いデザインを、そんな風に受け入れてくれた母の教育、その時があったからこそ、今、私はマチルドでお洋服をデザインすることが出来ているのだと思うのです。
なかでも、清楚な白いブラウスは、永遠の少女の憧れ。大人になった私はマチルドで、様々な白いブラウスをデザインし作る様になりました。そして、私自身も(たとえ、おばあさんになっても)白いブラウスを着続けていることと思います。
人は、年齢ではないと思います。同様に何歳だから何が出来ないということもないと思います。いくつであっても、少女の心を持っていれば白いブラウスを着ても良いと思いますし、夢に向かって進んでいっても良いと思うのです。私の母の口癖は、『幼子の様な心を持っていなければ、天の門(天国)には入れないのよ。』でした。母は、55歳で亡くなりましたが、とても純粋で正に少女のままの人でした。今も、天国で白いブラウスを着て微笑んでいるかもしれません。


