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アンティークや薔薇モチーフの小物がぎゅっと詰まった代官山「マチルド・イン・ザ・ギャレット」は、女の子だったら必ず一度は訪れてみたいお店。オーナーの酒井しょうこさんは、カリスマスタイリスト時代から今に至るまで、女の子の気持ちをずっと代弁してくれています。その心の中をひとつひとつ大事な言葉で伝えてくれる連載です。

多くのファンを持つアンティークショップ
「マチルド・イン・ザ・ギャレット」オーナー。
スタイリストを経て、結婚、渡英、そして帰国後に
ショップオープン、と次々に夢を実現。
また、元スタッフの多くが各方面で活躍している。
一人娘の酒井景都さんは、モデルや
Made in COLKINIKHAのデザイナーとして活躍中。

我が家は旅行が大好きな家族です。海外旅行もですが、国内の近場の旅行にも頻繁に出かけました。20年近く前のことです。近くへ旅行したある日、私は思い立ってしまったのです。こんな所に別荘が欲しいと。小学生だった、景都とこんな自然の中で休暇を過ごしたいと。
そして、いつもの様にすぐに行動、静岡まで山の家を探しに行きました。探し始めて3度目の時だったでしょうか、高い山の中にある木々に囲まれた小さな古屋を見つけました。川のせせらぎ、深い森の香り、そこに居るだけで心が洗われ癒されます。ふもとには、湯治で有名な温泉もありました。景都は、車の中で眠っていましたが、その間に契約をしてしまいました。
目が覚めた景都は、ここがうちの山の家?と、驚いたことでしょう。それからというもの、毎月のように山の家の休暇を楽しみました。いつも、景都のお友達を誘い、川や海で自然と戯れて遊んだことを思い出します。
インテリアは、家に合わせカントリーな雰囲気にしました。木製の子供椅子を用意したり、鳥達の壁飾りを玄関にしつらえたり。茶色のプールの食器を揃え、アンティークのブレッドボードなど、ウッド系の小物を集めました。
子供達と一緒にお料理をしたり、鳥の巣作りをしたり、花火をしたり、、。取って来た沢ガニをスープのだしにしたこともありました。大きなどんぐりの木に囲まれたベランダは、りすが遊びに来る事もありました。ベランダが特等席、野の花を摘みグラスに生け、おいしい空気の中での食事は何よりのごちそうでした。
ある時は、山の中の家ですから、雪のため室内に閉じ込められてしまったこともありました。そして学校もお休みすることに。一緒に行っていた幼稚園に通う女の子の『じゃ、もう一っこ泊まればいいね!』との、少し嬉しそうな無邪気な言葉も印象に残っています。
5~6年と短い間でしたが、娘の大切な子供時代に沢山の子供達と過ごした山の家での休暇は、今でもとても素敵な思い出です。


