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今回のコラボ企画は急に持ち上がったため、準備期間は長くはありません。だからこそ「この人にお願いすれば大丈夫!うまくいく!」と私が確信を持てる方でないと駄目でした。短いやり取りの中でも私の求める方向を理解し、ぼんやりとしたイメージに輪郭を持たせ、アイデアを2倍にも3倍にも膨らましてくれる人。それが池田さんでした。
まずは、私から自分が食べたいと思うパンの案を3つ出しました。細部までカチッと決めず、大雑把に素材やパン生地のイメージを伝えます。そこから池田さんに自由に作りこんでもらうのです。
こうして生まれたコラボパンが「栗チョコナッツ」。
渋皮付き栗がゴロンと2つ乗っかったバゲット生地。表面にはココナッツがまぶしてあります。中には アーモンドとチョコレートが巻き込まれ、ここにも栗とココナッツが入ってるんです!贅沢でしょ!?
焼き戻すと、ココナッツの良い香りが鼻をくすぐり、中のチョコレートがとろりととろけます。チョコレートの甘さと一緒に栗の優しい甘みが広がって、不意にカリッと砕けるアーモンドが食感をも楽しませてくれるのです。す、すてき!
私の案を元に「Clevaさんの好きそうなものを全部入れました(笑)」と 言ってくれた池田さん。
ありがとうございます~!
新しいコラボパンは1つだけと思っていた私ですが、なんと池田さんは もうひとつ考えてくださいました。それが「さつまいもっち(ベーコン&チーズ)」。
さつまいもの角切りを豪快に載せたパン。生地の表面がところどころ膨らんでいるのは、なんとお餅が入っているから!
「えっ?パンにお餅!?」とびっくりされるかもしれませんが、このパン、すごく美味しいのです。パンの水分をお餅が吸うのでモチモチ感が強調されるんですよ。具材は他に、ベーコンと2種類のチーズ(グリュイエールとゴーダ)、さつまいもが入っています。咀嚼するたびに生地とお餅とチーズが口の中で境界を失っていき、モチモチの一体感が生まれます。そこに ほっくり甘いさつまいもと、脂と塩気のあるベーコンをプラスして味に賑わいをもたせながらも、ペッパーを効かせて全体を引き締めているのがお見事!
こんなにたくさんの具材を使っているのに、ケンカせず味がまとまってるってスゴイです。(ちなみにお餅は、パン用のお餅があるのではなく、一般的なお餅だそうですよ)
このパンのように、たくさんの具材を混ぜ込んだパンを作る時は、最初にシンプルなパンと具材を一緒に食べて 相性を確かめてから作るのだそう。いわば試食ですね。
そして前回の連載でも少しふれた“ワガママパン”「かぼちゃあずき」。前述の2つのパン同様に、焼きを甘くしたバゲット生地に角切りかぼちゃをトッピング。中には粒あんとくるみ、かぼちゃをゴロッと巻き込んで焼き上げてあります。
甘い粒あんと、ちょっぴり塩を効かせたかぼちゃの“甘じょっぱい”バランスが最高!かぼちゃ好きな女子、必食のパンです。
そして最大のポイントはこのカタチ…アルファベットの「C」になっています。
実は「かぼちゃあずき」の形はClevaのCなんです!
他の2つのパンも「C」のカタチに作ってくださった池田さん。そこで、私 ひらめきました。
「かぼちゃあずき」はClevaのC。
「さつまいもっち(ベーコン&チーズ)」はCopainのC。
「栗チョコナッツ」はCollaborationのC。
後付けですが、今回のコラボ企画にふさわしい、ステキな意味を持たせることができました!
「かぼちゃあずき」は和のスイーツ系パン、「栗チョコナッツ」は洋のスイーツ系パン。シメはおつまみ系の「さつまいもっち(ベーコン&チーズ)」。どうですか?この絶妙なラインナップ!
「塩気のあるパンもあった方がいいかと思って。」と ニコッと笑顔を見せる池田さんのセンスと気遣いに、改めて感心させられたのでした。
このようにして見事完成した『パン屋さんが超好き!』出版記念コラボパン。「この3つの中で池田さんはどれが一番好きですか?」と尋ねたら、「えー……全部好きです(笑)」とのお答え。「そうですよね、選べませんよね~!」と言って 一緒になって笑いました。
秋の味覚、芋・栗・かぼちゃを使った3種類のコラボパン。皆さんに楽しんでもらえますように!

自称:パン食人(パンショクニン)。
おいしいパンを求めてパン屋さんを巡ったり、
お取り寄せしてみたりと
「シアワセパン生活」を実践中。
関東を中心にパン情報を掲載した
「clevaless(クレバレス)」を主宰。



