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Clevaの木もれ陽だより「たったひとつからの物語」とっておきのパン

no.12 Kepobagles「きなこベーグル」(1)

ベーグルと和素材のハーモニーに感動!

「上北沢にベーグル屋さんがオープンしたよ。」と聞いて、私が初めて『Kepo bagels』に駆けつけたのは、柔らかな光が降り注ぐ春の日でした。白い壁の小さなお店。味わいのある手書き風ロゴ。「わ、かわいい。」と思わず言葉がこぼれました。

ところが…あれれ?肝心のベーグルはほぼ完売状態ではありませんか。唯一買えたのはあんバタサンド。お会計を済ませ、恨めしげにベーグルが並んでいたであろう棚を一瞥し、お店を後にした私。それでも戦利品のあんバタサンドをかじったら、そんな悶々とした気分は一掃され、たちまち笑顔が広がりました。餡とバターの黄金コンビと、お餅を彷彿とさせるむっちりベーグル。これらが織りなす味のハーモニーに、心とお腹が和んでしまったようです。

「1コしか買えなくて残念…」という気持ちが「1コでも買えて良かった!」に変わり、また近いうちに再訪することを決意したのでした。今度はベーグルそのものの味を確かめてみたい。お目当てのベーグルをちゃーんと予約して行かなくっちゃ。

それから間もなくして、再び『Kepo bagels』を訪れた私は、たくさんのベーグルを買って帰りました。中でも印象深かったのが、和ベーグルのラインナップのひとつである『きなこベーグル』。

きなこを生地に混ぜ込むのではなく、巻き込んであるのがポイントです。加えて表面にもきなこをまぶしてあるので、しっかりときなこの風味が感じられます。そのまま食べても美味しいのですが、レンジで20~30秒温めると、もちもち感がUPしてまるできなこ餅!とはいえ和菓子ほど甘くはなく、ベーグル生地の美味しさもちゃんと感じられます。生地と具材のバランスがとっても良いんですよ~。

今回は、早くも上北沢名物となりつつある『Kepo bagels』のシェフ・山内さんにお話を伺ってきました。

ベーグルと和素材のハーモニーに感動!

『Kepo bagels』には2タイプのベーグルがあります。ひとつは、国産小麦と天然酵母を使った生地に、和の素材を組み合わせた“和ベーグル”。心地よいヒキともっちり感があって、豆や味噌、よもぎといった和素材との組み合わせが楽しいベーグルです。もうひとつは、アメリカ・カナダ産の小麦と生イーストで作った“ニューヨークベーグル”。直火で焼いた香ばしい皮が特徴で、ボリューム感があり見た目もラフです。

「どうして2つのタイプのベーグルを作ってるんですか?」さっそく私は、かねてより気になっていた事を尋ねてみました。

「“ニューヨークベーグル”は、N.Y.で食べた美味しいベーグルを再現したくて…本場の味を目指して作っているんです。“和ベーグル”のほうは完全に自分のオリジナルで、自由なことをしていきたいし、私の感じるままに作っていきたい。だから本場の味を軸にしているニューヨークベーグルは、あまり好きに作っちゃいけないな、と思っています。N.Y.の伝統的なベーグル屋さんにないフレーバーはあまり作りたくないですし。2種類作ることで、自分の中でバランスを取っているという感じですね。」

本場の味と、オリジナルの味。どちらも山内さんにとって意味を持ったベーグルなのですね!

「ええ。作りたいものは山ほどあって、試作もするんですけど、自分が作る意味を感じられるものしか売りたくないんです。」少しはにかみながらも、はっきりと答えてくれた山内さん。そして、こうも話してくれました。「ベーグルを作るのが すごく楽しいんです。それを買ってくれる人がいるのは本当に幸せ!」、と。その笑顔は とっても眩しく輝いていました。

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自称:パン食人(パンショクニン)。
おいしいパンを求めてパン屋さんを巡ったり、
お取り寄せしてみたりと
「シアワセパン生活」を実践中。
関東を中心にパン情報を掲載した
clevaless(クレバレス)」を主宰。

Kepobagles写真

Shop Data

Kepobagels(ケポベーグルス)

東京都世田谷区上北沢 3-17-8
TEL:03-6424-4859

Clevaさんの本 好評発売中!

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