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Clevaの木もれ陽だより「たったひとつからの物語」とっておきのパン

no.13 Kepobagles「きなこベーグル」(2)

お餅とベーグル、共通点はモチモチ感

ところで、山内さんが“和ベーグル”を作ることにした理由は…?和素材に何かこだわりがあったのでしょうか!?

「いえいえ、そうではないです(笑) 私、モチモチした食感が大好きなんですよ。パンの中でもベーグルは特にモチモチ感があって、お餅みたいでしょう?それで、お餅に合うものはベーグルにも合うはずだ!と思って。」

ふむふむ。それで、“よもぎ大納言”や“黒豆もち”が誕生したのですね。

そして、お餅と言えば やっぱりきなこは外せませんよね!私が大好きな『きなこベーグル』…それは、山内さんにとっても思い入れの強いフレーバーでした。

山内さんの実家は大晦日にお餅をつく習慣がありました。山内さんは、つきたての軟らかいお餅にきなこをつけて食べるのが大好きだったそう。普段は「ご飯はご飯、おやつはおやつ。ご飯に甘い物は適しません。」というお母さんの方針で、食事中の甘い物は御法度でしたが、大晦日だけは 甘いきなこ餅を食べてよかった。

「だからきなこって、私にとってはワクワクする味なんです。甘いものを食事中に食べられるという嬉しさ、家族の幸せなイメージがきなこにはあるんです。」あたたかな記憶をゆっくりとたぐり寄せるように山内さんは話してくれました。

『きなこベーグル』を商品化するに当たって、苦労はあったのでしょうか?

「狙った味を出すのには、あまり苦労はなかったですね。だけど、きなこを生地に巻き込むのはすごく大変!粉ですから…。難しくて最初はすごくイヤでした (笑)
でも、今は慣れたから楽しいですよ。手のかかる子ほど作っていてかわいいものです。」

あはは、なんだかわかる気がします。(ちなみに一番巻き込みが大変なのは、“大粒ぶどうチーズ” だそうですよ。)

思い通りの食感を作れる職人に

「ケポちゃーん」売場から、女性スタッフの声。「はーい」と、返事をしたのは山内さん。“Kepo”は山内さんのニックネームで、それが店名になっているのです。今回は、山内さんが上北沢でベーグル屋を開くことになったいきさつを聞いてみましょう。

「幼稚園に通っていた頃、通園路に昔ながらのかわいいパン屋さんがあったんです。ちょうど『Kepobagels』の裏あたりに。」パン屋さんから漂ういい香りを嗅いで、山内さんは「将来パン屋さんになりたい!」と思ったのだそうです。

ベーグルと出会ったのは大学生の時。バイトしていたパン屋さんで、当時はまだ珍しかったベーグルが焼かれていたのです。ベーグル特有のヒキがあってモチモチした食感の虜になった山内さん。N.Y.やカナダでベーグルを食べ歩いたりもしたそうです。

しかし、その時点では、“ベーグルは大好きなパンのひとつ”という位置づけでした。その後、京都の『Browny bread & bagels』で修行を積み、いよいよ独立することに…パン屋にするかベーグルに絞った店にするか、ずいぶん迷ったそうです。ベーグル屋でいこうと決心したのはオープンから数ヶ月前のこと。

「食べ物って、見た目や食感、味や香りなど、大事なものがたくさんあるけど、パンは特に食感が大事な食べ物だと思うんです。配合が同じでも、作業のタイミングや微妙な水分調節で変わるところがパン作りの醍醐味だと私は思っています。」

思い通りの食感を作れる職人になりたいという山内さんが、自分の好きな食感を考えたとき、浮かんだのはもちちちした食感やヒキのある食感…。

「その特徴を持っているパンがベーグル。だから最終的にベーグルでいこう!と決めました。パンも好きだし、いろいろ作りたい気持ちもあるけれど… ベーグルだけでもすごく奥が深いので、今はベーグルをメインにして良かったと思ってます。毎日毎日作っているけど、決して同じではないんですよね。」そう話すケポちゃんこと山内さんは、心底楽しそうでした。

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自称:パン食人(パンショクニン)。
おいしいパンを求めてパン屋さんを巡ったり、
お取り寄せしてみたりと
「シアワセパン生活」を実践中。
関東を中心にパン情報を掲載した
clevaless(クレバレス)」を主宰。

Kepobagles写真

Shop Data

Kepobagels(ケポベーグルス)

東京都世田谷区上北沢 3-17-8
TEL:03-6424-4859

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