r.o.m.o.トップページ > 木もれ陽だより > 甲斐みのりのロマンチック案内

甲斐みのりのロマンチック案内 旅、街歩き、お菓子、器、洋服、お酒、読書、音楽…etc。愛らしく美しいもの、澄んだもの、おいしいものや、おしゃれなど。『乙女の京都』、『乙女の東京』、『乙女の大阪』『京都ロマンチック案内』の著者、甲斐みのりさんが日々の中で、見つけたり、出会ったり、気になったり、ロマンチックを感じるモノやコトを、写真に短いエッセイを添えてご紹介する連載が「甲斐みのりのロマンチック案内」です。少しの間、日常の忙しさから離れて、どうぞゆっくりと、ご覧ください。

甲斐みのり(かい・みのり)

1976年静岡生まれ。文筆家。大阪芸術大学卒業後、数年を京都で過ごし、現在は東京にて、雑誌や書籍で執筆を行う。また、「女性の永遠の憧れ」「叙情のあるものつくり」をテーマに、雑貨の企画を行うブランド「Loule」(ロル)を主宰。著書に『乙女の京都』『乙女の東京』『乙女の大阪』『京都ロマンチック案内』(以上すべて小社刊)、『京都おでかけ帖〜12ヶ月の憧れ案内〜』(祥伝社)、『甘く、かわいく、おいしいお菓子』(主婦の友社)、『クラシックホテル案内』(KKベストセラーズ)、『乙女みやげ』(小学館)、『ジャーナル』(mille books)などがある。http://www.loule.net

19 「4th-market 企画展 作り手と使い手」
(会場:青山・DEE'S HALL)

「4th-market」との出会いは数年前、偶然に。
名古屋の知人の店の隣で催されていた展示会に
ぶらりと立ち寄ってみたところ、一目惚れをした。
その先、名古屋から滋賀県へ移動することになっていて、
荷物を増やしては大変だと分かっていながら、
我慢できず、鍋と、他はできるだけ細々としたものを求めた。
店番をしていた方に初歩的なことを尋ねてみると、
そこに並んでいた鍋や器はすべて、三重県の四日市で作られている、
「萬古焼」(ばんこやき)という焼きものだという。
萬古焼の特徴は、耐熱性に優れていること。
見た目は器のようなものでも、
直火・オーブン・電子レンジにかけることができたりして、
調理したり温めたあと、そのまま食卓に出すことができる。

きちんとした紹介が遅れてしまったけれど、
4th-marketとは、四日市のメーカー4社が集結して、
オリジナルデザインの食器や土鍋などのテーブルウェアを中心とした、
ライフスタイル提案をおこなうブランド。
旅から戻りwebを覗いてみたところ、
鍋や器を使ったレシピが紹介されていて、
ますますトリコになってしまった。
なにより、持ち帰った鍋や器は、
家の台所とすぐに馴染み、使い心地もすばらしい。
たまたま、4th-market の品物を置く店が自宅の近くにもあったので、
それから少しずつ、買い足していった。
あるとき、4th-market のスタッフをされている方からメールが届いた。
東京での展示会の際、使い手の側として、
作り手である4th-market のメンバーと、
トークショーをしていただけませんか?と。
なんだかずっと、一方的に片思いをしていた人へ、
気持ちが届いたようで嬉しくて、もちろん喜んでお受けさせていただいた。
展示会場でお会いした4th-market のメンバーとは、
はじめて会ったような気がしなかったのだけれど、
それは私が毎日、4th-market の器とともに暮しているからなのだろう。

ロマンチック 現実を離れ、情緒的で甘美なさま。また、そのような事柄を好むさま。空想的。風景、もの、こと、人、場所、想い、出会い、目にして、触れたとき心がユラリと揺れるような甘く、優しく、ふんわりとした気持ちになれる、さまざまを、ご案内いたします

4th-market

アグラ、ナニベ、フエゴ、パテ、トプフはそれぞれ土鍋の名前。
コメコ、ピタ、コク、タマイシ、フスマは、土感のあるハンドクラフトの器。
ティシュ、テテラ、アスティア、リガトニは、急須やポット。
ペルナ、クオリ、ピエル、ミルヒ、リークは、カップにプレートにボウルなど。
4th-market の鍋や器に付けられた名前は、不思議な響き。
なんだか、古い日本語のようでもあるし、外国のおまじないのようにも思える。
やさしくてあたたかい色や質感をもちながら、スマートに暮しに寄り添ってくれる。

4th-market

こんなふうに、鮮やかな色のポットやカップも。
白いポットと、白と水色のカップが、
ついこの間、仕事場にやってきたばかり。

4th-market

名古屋で最初に求めたもの。
この展示会であらたにオーダーしたことで、
さらに仲間が増え、我が家の台所は、
あちらこちら、4th-market 色。

4th-market

4th-marketのwebにも紹介されている、鍋や器を使ってのレシピ。
展示会場ではカード状になって並んでいて、
好きなものを持ち帰ることができる。
「ポワレ フライパンで作るモッツァレラチーズの目玉焼き」
「スタック カップで作るガトー・バスク」
「ロティ グリルキャセロールで作る色々トマトと鳥もも肉のグリル」
「リット ココットで作るオリーブゼリー」
と、こんなふう。

コメント

甲斐みのりさんへのコメントを書く・読む

コメントを書く

name

 

comment

 

MARBLE BOOKS 甲斐みのりさんの著書 好評発売中 乙女の京都 乙女の東京 京都ロマンチック案内

 バックナンバー

01 「イイダ傘店 平成二十一年春 日傘展」

02 「ロマンチックに酔うために」

03 「第十一回亀倉雄策賞受賞記念 植原亮輔展」

04 「恋に落ちた瞬間」

05 「『乙女の大阪』写真の奇跡」

06 「竹皮編み展」

07 「ホテルニューグランド」

08 「甘いしみ 苦いしみ」

09 「涼しい和菓子」

10 「祈りの場所」

11 「夏の思い出」

12 「雑司ヶ谷散歩、鬼子母神堂あたり。」

13 「ロマンチックな甘い粒。」

14 「ところどころ」に、ロマンチック。

15 「ロマンチック競馬案内」

16 「大仏、サブレー、コケーシカ。」

17 「ねこ、ねこ、毎日。」

18 「ベッドサイドブック」

19 「4th-market 企画展 作り手と使い手」

20 「娘であること」

木もれ陽だより トップへもどる

ページトップへもどる

Copyright (c) 2008-2009 The Marbletron Inc.