r.o.m.o.トップページ > 木もれ陽だより > 甲斐みのりのロマンチック案内



1976年静岡生まれ。文筆家。大阪芸術大学卒業後、数年を京都で過ごし、現在は東京にて、雑誌や書籍で執筆を行う。また、「女性の永遠の憧れ」「叙情のあるものつくり」をテーマに、雑貨の企画を行うブランド「Loule」(ロル)を主宰。著書に『乙女の京都』『乙女の東京』『乙女の大阪』『京都ロマンチック案内』(以上すべて小社刊)、『京都おでかけ帖〜12ヶ月の憧れ案内〜』(祥伝社)、『甘く、かわいく、おいしいお菓子』(主婦の友社)、『クラシックホテル案内』(KKベストセラーズ)、『乙女みやげ』(小学館)、『ジャーナル』(mille books)などがある。http://www.loule.net



「4th-market」との出会いは数年前、偶然に。
名古屋の知人の店の隣で催されていた展示会に
ぶらりと立ち寄ってみたところ、一目惚れをした。
その先、名古屋から滋賀県へ移動することになっていて、
荷物を増やしては大変だと分かっていながら、
我慢できず、鍋と、他はできるだけ細々としたものを求めた。
店番をしていた方に初歩的なことを尋ねてみると、
そこに並んでいた鍋や器はすべて、三重県の四日市で作られている、
「萬古焼」(ばんこやき)という焼きものだという。
萬古焼の特徴は、耐熱性に優れていること。
見た目は器のようなものでも、
直火・オーブン・電子レンジにかけることができたりして、
調理したり温めたあと、そのまま食卓に出すことができる。
きちんとした紹介が遅れてしまったけれど、
4th-marketとは、四日市のメーカー4社が集結して、
オリジナルデザインの食器や土鍋などのテーブルウェアを中心とした、
ライフスタイル提案をおこなうブランド。
旅から戻りwebを覗いてみたところ、
鍋や器を使ったレシピが紹介されていて、
ますますトリコになってしまった。
なにより、持ち帰った鍋や器は、
家の台所とすぐに馴染み、使い心地もすばらしい。
たまたま、4th-market の品物を置く店が自宅の近くにもあったので、
それから少しずつ、買い足していった。
あるとき、4th-market のスタッフをされている方からメールが届いた。
東京での展示会の際、使い手の側として、
作り手である4th-market のメンバーと、
トークショーをしていただけませんか?と。
なんだかずっと、一方的に片思いをしていた人へ、
気持ちが届いたようで嬉しくて、もちろん喜んでお受けさせていただいた。
展示会場でお会いした4th-market のメンバーとは、
はじめて会ったような気がしなかったのだけれど、
それは私が毎日、4th-market の器とともに暮しているからなのだろう。



アグラ、ナニベ、フエゴ、パテ、トプフはそれぞれ土鍋の名前。
コメコ、ピタ、コク、タマイシ、フスマは、土感のあるハンドクラフトの器。
ティシュ、テテラ、アスティア、リガトニは、急須やポット。
ペルナ、クオリ、ピエル、ミルヒ、リークは、カップにプレートにボウルなど。
4th-market の鍋や器に付けられた名前は、不思議な響き。
なんだか、古い日本語のようでもあるし、外国のおまじないのようにも思える。
やさしくてあたたかい色や質感をもちながら、スマートに暮しに寄り添ってくれる。


こんなふうに、鮮やかな色のポットやカップも。
白いポットと、白と水色のカップが、
ついこの間、仕事場にやってきたばかり。


名古屋で最初に求めたもの。
この展示会であらたにオーダーしたことで、
さらに仲間が増え、我が家の台所は、
あちらこちら、4th-market 色。


4th-marketのwebにも紹介されている、鍋や器を使ってのレシピ。
展示会場ではカード状になって並んでいて、
好きなものを持ち帰ることができる。
「ポワレ フライパンで作るモッツァレラチーズの目玉焼き」
「スタック カップで作るガトー・バスク」
「ロティ グリルキャセロールで作る色々トマトと鳥もも肉のグリル」
「リット ココットで作るオリーブゼリー」
と、こんなふう。


