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マチルドをつづけてきて19年目の夏のある日、色々なことに過労が重なり、私は病気になってしまいました。何でも頑張りすぎてしまう性格が、自分を追いつめてしまっていた様です。でも、それは休まず走り続けていた私に、神様が与えて下さった休暇でした。
私は1ヶ月休養し、その間に病気を治してマチルドに戻ることを決め、親友の住むイタリアへと旅立ちました。
ガラス作家としてベネチアで暮らす彼女のアパートの屋根裏部屋に、2週間滞在させて貰ったある日、泊まりの先約があるのでと、止むなくその家を出ることになりました。
そして、新たに旅立った先は、元スタッフの住むアシジでした。
その地は初めて訪れた場所でしたが、何とも言えない優しさに包まれ、今まで体験したことの無い癒しのオーラーを感じることが出来ました。人々は、聖フランチェスコを敬愛し、慎ましい中にも心豊かに暮らしていました。
元スタッフがとってくれた私の宿は、小高い丘の上の、聖フランチェスコ大聖堂の真向かいにある修道院の3階の小さな部屋でした。観音開きの窓を開けると、そこには聖フランチェスコ教会が一望出来ました。
部屋は小さく簡素で、ベッドとクローゼット、そして小さなデスクしかありませんでした。壁には十字架が一つだけ。午前は、聖フランチェスコ教会の地下にある、聖フランチェスコの遺骨の前で祈り、午後は友人やスタッフに心を込めて手紙を書く日々。私は、その2週間の滞在のうちに、心も身体も癒されていったのです。シンプルにリセットされながら。。。。
“アシジ”それは、聖なる場所、平和のシンボル、天国に最も近いと言われている街。犯罪も起こったことも無いと聞いています。。全世界が、アシジの様であればどんなに素晴らしいことでしょう。
宗教、宗派に関係なく全ての人を無条件で受け入れてくれる街。私を優しさで包み、癒してくれた聖フランチェスコとアシジに、心から感謝し、その場を後にしたのでした。



多くのファンを持つアンティークショップ 「マチルド・イン・ザ・ギャレット」オーナー。スタイリストを経て、結婚、渡英、そして帰国後にショップオープン、と次々に夢を実現。2008年秋に新ブランド「フランキンセンス」を立ち上げる。一人娘の酒井景都さんは、モデルやMade in COLKINIKHAのデザイナーとして活躍中。




