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アシジからの帰国後、私は壊れかけたマチルドを再建しなくてはなりませんでした。スタッフも新たに募集して。そこに現れたのは、新井香さんという女性でした。
ショートカットで少年ぽく清い印象の彼女を、聖フランチェスコがマチルドに運んでくれた様に感じた私は、採用を決めました。独特のセンスを持つ彼女は、店内ディスプレイなども得意で、心を尽くしてとても良く働いてくれました。が、ある日持病が再発してしまい退社することに。『マチルドに居れたことが、今までで一番幸せでした。』との言葉を残して。
しかし、新井さんは退社後もことあるごとに私に会いにきてくれました。『しょうこさんに会うと、すごろくで、6の数字が出た様になるんです。』と。私に会うと、色んなことが、前に猛スピードで進むということを言ってくれたかったのでしょうね。
そんなある日、彼女とお茶をしていた時のこと、美術に造詣が深く独自のセンスを持った彼女に『自分で何かを造るということは、しないの?』と、問いかけてみました。その時は『鑑賞することは、好きですが自分では。。。』という様な答えを返していたと思います。
しかし、どうでしょう。その後、驚くことにとても素敵な作品を、次々と生み出して、見せに来てくれたのです!アシジにちなんだ、聖フランチェスコ、聖キアラ、そしてルルドのマリアさまの作品まで!!繊細で美しい彼女の心には、何かが次々と宿るのでしょうね。
今回は、r.o.m.o.の読者の方に造って欲しいとお願いしたところ、快くこんなに素敵な、聖フランチェスコの作品を、押し花を敷き詰めて造ってくれました。
昨年10月7日、軽井沢で画家の方と結婚した香さん。香さんの成長と幸せを、涙の出る程 嬉しく思います。これからも、ご主人と一緒に素敵な作品を生み出して下さいね。
マチルドで共に過ごしてくれる、私の第2の家族達、香さんや、皆さんの幸せを心から祈ります。



多くのファンを持つアンティークショップ 「マチルド・イン・ザ・ギャレット」オーナー。スタイリストを経て、結婚、渡英、そして帰国後にショップオープン、と次々に夢を実現。2008年秋に新ブランド「フランキンセンス」を立ち上げる。一人娘の酒井景都さんは、モデルやMade in COLKINIKHAのデザイナーとして活躍中。




