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ヴィクトリアンの家では内装デザインをすべて自分で手がけ、家具や調度品をアンティークでコーディネートしていました。しかし私はいつしか家本体、そして庭や家具などに至るまですべてを、自分でデザインしたいと思う様になりました。
そして、2000年の1月1日、ついにその決心をするのでした。決心すると、すぐに実行するのが私流、その直後から土地探しが始まりました。
当初は、郊外に広めの土地を購入し、今までのヴィクトリアンスタイルを残しつつ、カントリーサイド(イギリスの田園地帯)に似合う、少し枯れた“大人のカントリー”の家にしようと考えていました。家のデザインも、イギリス風のハーフティンバー(丸太を半分にカットしたものを、家の周りにはめ込んだ)のアンティークな雰囲気にしようと。そのイメージに合うのは、緑豊かな鎌倉山が良いと思い、毎週末の様に主人と二人で鎌倉山界隈に土地探しへと出かけました。
なかなか条件に合う土地に出会えず、土地探しも4年以上の歳月が経過していた頃でした。2004年8月、イタリア・アシジに旅をすることになったのです。あらゆる面で私の大きな転機となったその旅で(1回目のコラムをご参照下さい)一旦ゼロへとリセットされた私は、家のイメージにも新たなものが湧いてきたのでした。
そして、2006年7月、偶然が偶然を呼び、ついに横浜の公園を抜けた小高い丘の上に、素晴らしい眺望の土地を見つけたのでした!!家の前にある林の木々には鳥達がさえずり、富士山や、遠くに東京タワーも輝く、夜景が素晴らしいその土地に私は一目惚れをし、何としてでも手に入れたいと強く思ったのでした。
乗り越えなくてならないハードルは沢山ありましたが、一つずつクリアして行く事が出来ました。時間はかかったものの、めでたく2007年3月に無事、待望の土地を手に入れ、家のすべてをデザインするという夢のスタートラインに立つことが出来たのです。



多くのファンを持つアンティークショップ 「マチルド・イン・ザ・ギャレット」オーナー。スタイリストを経て、結婚、渡英、そして帰国後にショップオープン、と次々に夢を実現。2008年秋に新ブランド「フランキンセンス」を立ち上げる。一人娘の酒井景都さんは、モデルやMade in COLKINIKHAのデザイナーとして活躍中。




