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小高い丘の上の土地、そこは手入れの行き届いた清らかな公園を抜けてすぐの所にありました。公園中腹の丘を上り切ったところには、古い洋館がそびえ立っています。そこでは、コンサートやワークショップが頻繁に行われ、隣接された図書館には宗教、哲学などを中心とした書籍が並びます。
愛犬のにとちゃんを連れて、公園のベンチに寝転がっての読書はとても素敵な時間でした。幾度となく土地を見に往復する度、公園の深い木々のマイナスイオンに心洗われながら、何度『神様、ありがとうございます!』と、心の中で叫んだことでしょう。そこは、都心に近く、文化的要素もあるに関わらず、まるで田園生活を送っているかのような立地でした。私にとってのこの場所は、アシジを思わせるものだったのです。
2006年7月にこの土地に出会い申し込みをしてから、私は本格的に家の構想を練り始めました。
私の心に浮かんだイメージは、アシジ、聖フランチェスコ、修道院、シェーカースタイル、簡素、シンプル、ナチュラル、そして、フランキンセンスの香りでした。
これらのキーワードを心の中に抱きながら、デザインする作業をはじめたのです。これは、すべてアシジで一旦0へとリセットされた私が経た体験から生まれたイメージでした。簡素でシンプルな家、基調になる色は、フランチェスコの修道服であり、アシジのベースカラーである茶色。半月滞在した質素で簡素な修道院のイメージ。。
そして、全ての部屋に幼い頃から教会で嗅いでいたフランキンセンスの聖なる香りが漂っていたらどんなに素敵なのだろう!。。。こうして私のイメージはどんどん膨らんでいったのでした。
削ぎ落とされた、完成形。最後に残った本物のデザインを追求しつつ、終の住処へ向けての。。



多くのファンを持つアンティークショップ 「マチルド・イン・ザ・ギャレット」オーナー。スタイリストを経て、結婚、渡英、そして帰国後にショップオープン、と次々に夢を実現。2008年秋に新ブランド「フランキンセンス」を立ち上げる。一人娘の酒井景都さんは、モデルやMade in COLKINIKHAのデザイナーとして活躍中。




