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イメージは溢れるばかりに湧いていました。次なるすべきことは、建築事務所を決定し、外観デザインや間取り図にかかることでした。
2006年8月に土地の申し込みをしてから、契約までに様々なトラブルに見舞われていましたので、実際に土地の契約が終了したのは2007年の2月末でした。沢山の無理難題をクリアしながら7ヶ月という月日が経過していたことも、逆に幸いしたのかもしれません。慌てて家を建てることなく、綿密に深く考えながら、建築事務所の方とも詳細な打ち合わせを重ねることが出来たからです。
設計事務所は、鎌倉の土地を検討していた時から候補にあった2社に絞り込み、ラフな、外観の打ち合わせから始めました。
私にとりましては、いかに自分の要望を理解して貰えるかが決め手でした。A社さんは大手でしたので安心感はありましたが、私のイメージを理解して頂くには大変でした。ですので、大手ではありませんでしたが、イメージを難なく的確に伝えることの出来るB社さんを選びました。
それからは、毎週日曜日は主人と共に、B社さんとの打ち合わせが始まりました。同時に図書館や、洋書屋さんを巡り、イメージをより的確に伝えるための資料作りも始めました。その時点で、シェーカースタイルを取り入れた修道院の様な家、というイメージは固まっていました。
B社さんはこちらの希望を親身になってとても良く聞いて下さいました。忙しい私を気遣って、図面も書いてくださったのですが、やはり終の住処であるフランキンセンス+ハウスは、夫婦が住みやすい家でなくてはなりませんでした。1から、自分で図面を起こしました。マチルドの仕事と平行してですから、明け方まで図面書きをしている日もありました。
何度も自分の一日の生活をシュミレーションし、どの様な間取りにすると 一番快適かを考えました。今となっては、このことが一番大切なことだった様に思います。朝起きてから寝るまでに、私は何処をどう通ってどの様な行動をするのか、今の家では、何を不便に感じているかを探りました。そして、あらゆることを想定しました。お客様を招いた時の導線は、又、娘や友人が泊まりに来た時は、など。どんなシュチュエーションでもプライバシーを確保した、一人になれる部屋は欲しいと思いました。
限られるスペースと予算、そんな中で色々と思い巡らせるのは大変な作業ではありましたが、とても楽しくもありました。



多くのファンを持つアンティークショップ 「マチルド・イン・ザ・ギャレット」オーナー。スタイリストを経て、結婚、渡英、そして帰国後にショップオープン、と次々に夢を実現。2008年秋に新ブランド「フランキンセンス」を立ち上げる。一人娘の酒井景都さんは、モデルやMade in COLKINIKHAのデザイナーとして活躍中。




