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フランキンセンス+ハウスの設計図を書くにあたり、狭いスペースをいかに有効利用するかということに、一番知恵を絞った様に思います。廊下も単に廊下としてではなく、有効に使いたいと考え思いついたのが、この廊下利用のクローゼットルームです。少しだけ廊下の幅を広く取ることによって簡単にローコストでつくることが出来るお勧めのアイディアです。
このクローゼットは玄関、主寝室である主人の部屋、バスルームへと隣接しています。朝、バスルームで洗面などを済ませ、クローゼットで支度をし、そのまま玄関から外出出来る様にと、スムーズな導線にもこだわりました。
バスルームの引き戸に繋がる壁面には、70センチ程の壁を造ります。その反対側の主寝室側にも、ドアを取るスペースを確保し対称に壁を確保します。そして、その間に棚を作ります。棚の上にはシェーカーボックスを並べ、小物を収納しました。その棚の下に太めの真鍮のポールを取り付けます(私は以前の家のカーテンポールを再利用しました)。そのポールには、丈の短いスカート、ブラウスなどの順に、フランキンセンスのオリジナルハンガーに掛けて行きます。
ハンガーは丈夫なブナ材で、無塗装で磨いて仕上げました。アンティークゴールド風のフックとロゴの焼印がポイントです。勿論、お洋服もナチュラルなオーガニックコットンのシャツやスカート、天然素材のフランキンセンスブランドが中心です。その下の空きスペースには、オリジナルバスケットドロワーズを置き、セーターやシャツを収納しました。その奥には、丈の長いマチルドのワンピースやコートを、その下の空きにはバッグ類を収納します。その下は靴の収納スペースに。靴が何足必要で、何足置けるかまでも確認して、図面を起こしました。
対面には同様に主人の洋服類を。そして、壁面のペグレールとペグには、ハンガーや、ドイツから取り寄せした、イノシシの毛の梨材の洋服ブラシを掛け、その中心には、チェリー材のオリジナルフルレングスミラーを。コーディネートのチェックに必要不可欠な全身が映るミラーは前々からずっと欲しかったアイテムです。上質なチェリー無垢材を丁寧に研磨し、ナチュラルなオイルで仕上げた一生ものです。フランキンセンスの焼印は、控えめに下の中心に入れました。決して広いとは言えないクローゼットですから、入る分だけを持つことにしています。消費しないということではなく、新しく揃えたら、着ない物は人にお譲りしたり、処分するという主義です。シンプルに暮らすということは、この様に収納の面でも溜め込まないということでもあると思うのです。



多くのファンを持つアンティークショップ 「マチルド・イン・ザ・ギャレット」オーナー。スタイリストを経て、結婚、渡英、そして帰国後にショップオープン、と次々に夢を実現。2008年秋に新ブランド「フランキンセンス」を立ち上げる。一人娘の酒井景都さんは、モデルやMade in COLKINIKHAのデザイナーとして活躍中。




